2015年の「流行語大賞」にもなった、
『トリプルスリー』
打率3割、30本塁打、30盗塁を同じシーズンに達成すること。
これまでに達成した選手は2015年の
山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)、柳田悠岐(ソフトバンクホークス)
を含めて10人。
しかし2年連続で達成したのは山田哲人が史上初なんです!
過去のトリプルスリー達成者の成績と翌年の成績を振り返ってみると
■岩本義行(松竹)
打率:.319 本塁打:39 盗塁:34(1950年/38歳)
打率:.351 本塁打:31 盗塁:10(1951年/39歳)
■別当薫(毎日)
打率:.335 本塁打:43 盗塁:34(1950年/30歳)
打率:.309 本塁打:16 盗塁:22(1951年/31歳)
■中西太(西鉄)
打率:.314 本塁打:36 盗塁:36(1953年/20歳)
打率:.296 本塁打:31 盗塁:23(1954年/21歳)
■簑田浩二(阪急)
打率:.312 本塁打:32 盗塁:35(1983年/31歳)
打率:.280 本塁打:26 盗塁:5(1984年/32歳)
■秋山幸二(西武)
打率:.301 本塁打:31 盗塁:31(1989年/27歳)
打率:.256 本塁打:35 盗塁:51(1990年/28歳)
■野村謙二郎(広島)
打率:.315 本塁打:32 盗塁:30(1995年/29歳)
打率:.292 本塁打:12 盗塁:8(1996年/30歳)
■金本知憲(広島)
打率:.315 本塁打:30 盗塁:30(2000年/32歳)
打率:.314 本塁打:25 盗塁:19(2001年/33歳)
■松井稼頭央(西武)
打率:.332 本塁打:36 盗塁:33(2002年/27歳)
打率:.305 本塁打:33 盗塁:13(2003年/28歳)
■柳田悠岐(ソフトバンク)
打率:.363 本塁打:34 盗塁:32(2015年/27歳)
打率:.306 本塁打:18 盗塁:23(2016年/28歳)
■山田哲人(ヤクルト)
打率:.329 本塁打:38 盗塁:34(2015年/23歳)
打率:.323 本塁打:33 盗塁:30(2016年/24歳)
10人のうち、翌年も「3割30本30盗塁」を達成したのは、打率と本塁打が5人、
盗塁に限っては秋山幸二ただ1人だ。
意外にも盗塁が壁になっている。
今季、山田も最後まで盗塁に苦戦していた。
ー途中、ケガで登録抹消もー
山田のトリプルスリーは簡単ではなかった。
ケガという困難を乗り越えての達成だった。
7月30日の巨人戦で田原誠次(26)から死球を受けた山田。
この試合、8回1死、1ストライクから背中に死球を受けて倒れ込んだ。
その瞬間、東京ドームが騒然となった。
山田は「息が苦しかった」と、もん絶しコーチやトレーナーが飛び出してきた。
ただ山田は立ち上がると、そのままプレーを続行し試合終了まで出場した。
しかしこの死球の影響で、
8月9日の中日戦で、試合中に背中の痛みを訴えて途中交代し、
翌日10日に登録抹消となってしまいました。
結果は左第八肋骨骨挫傷。
この時点での成績は、
打率.329、33本塁打、84打点、27盗塁と2年連続トリプルスリー達成が目前に迫り、
DeNAの筒香嘉智選手とハイレベルな三冠王争いを繰り広げていた。
10日の登録抹消後は2軍施設でリハビリを続けていた。
そして2週間後の24日、中日戦で復帰した山田。
復帰戦での快音は聞かれなかったものの存在感を放つ試合となった!
復帰後は順調に成績を伸ばし、
打率.304、38本塁打、30盗塁、
おまけに打点は102打点で
見事2年連続でトリプルスリーの偉業を達成した!
ー目標には届かなかったー
シーズン前の山田が目標にしていたのは、
『三冠王』+『トリプルスリー』だった。
悔しくも目標には及ばなかったが、
山田は偉業を達成した。
山田はまだ24歳。
今後、どんな偉業を達成するのか楽しみですね!
来シーズンの山田にも期待したいと思います。
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