2017年「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」が開催されますが、
同じ国際大会の2015年に開催された「プレミア12」とどう違うのか調べてみました!
大きく分けて、2つの違いがありましたので、
それぞれ紹介しますね!
1.主催者と開催に至る経緯
まず、大きな違いとして大会主催者が違うことです!
プレミア12は「国際野球連盟(IBAF)」と「国際ソフトボール連盟(ISF)」
を統合した国際組織である「世界野球ソフトボール連盟(WBSC)」が主催しています!
一方、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は
「メジャーリーグベースボール(MLB)機構」と「MLB選手会」によって立ち上げられた
「ワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)」が主催する大会となっています!
大会主催者は違いますが、
どちらの大会も「世界野球ソフトボール連盟(WBSC)」公認の世界大会となっています!
それなら1つの大会でいいのでは?とも思ってしまいますが、
これには両大会が開催されるまでの経緯も関係してきています!
2006年に第1回大会が開催されたWBCですが、
アメリカ以外の国籍を持つメジャーリーグ選手が増えてきたことに伴って、
アメリカ以外の国でMLB開幕戦を開催するなどMLBは世界にも進出し始めました。
そして、さらなるMLBの拡大や収益の拡大を狙って提案されたのがWBCです。
当時の世界大会は国際野球連盟(IBAF)が主催していましたが、
そこに参加していなかったメジャーリーグ選手を含めた
プロ・アマの混合の野球世界一決定戦として開催されることになりました。
一方、プレミア12の開催経緯はオリンピックと関係があります。
オリンピックでの野球は2008年の北京大会を最後に開催競技から除外されてしまいました。
それによって国際野球連盟(IBAF)は国際オリンピック委員会から(IOC)からの補助金を失ったことや国際大会での出費がかさみ財政難に陥ってしまいました。
そこでIBAFは財政難から脱出するために、MLBから財政支援を受けることとなったのです。
しかし無条件で支援を受けることはできず、
IBAF主催の国際大会の廃止やWBCをIBAF(現WBSC)公認大会にすることが提示され、
それをIBAF側が受け入れたためWBCはWBSCの公認大会となり、
国際大会の再編によってWBSCプレミア12が開催される運びとなりました。
2.参加国と出場資格
プレミア12は招待制となっておりWBSC世界野球ランキングのトップ12の国が参加して開催されることになっています。
WBCは第1回、2回大会は招待制でしたが第3回大会からは予選を導入した大会方式になっています。
プレミア12とWBCでは代表チームへの出場資格も違ってきます。
プレミア12の方は『五輪憲章に基づいたルール』となっています。
詳しくは記載されていなかったのですが、五輪憲章の競技者の国籍という項目に
『同時に2つ以上の国籍を持つ競技者は自己の判断によりどちらの国を選択してもよい』
という一文がありましたので、おそらく選手本人がその国の国籍を取得しておればその国の代表になる資格はあるということだと思います。
それに対してWBCの出場資格は、選手本人が
(1)当該国の国籍もしくは永住資格を持っている。
(2)当該国で出生している。
(3)親のどちらかが当該国の国籍を持っている。
(4)親のどちらかが当該国で出生している。
となっています。
このことからプレミア12は選手本人が代表となる国の国籍を持っているのが条件になるのに対し、
WBCは本人がその国の国籍を持っていなくても条件次第で代表になる可能性はあるということになります。
プレミア12は当初、プロ主体の大会でありメジャーリーグ所属の選手も出場できるように交渉しているとされていましたが、MLB機構はメジャー契約の選手はプレミア12に派遣しないと発表しました。
日本代表で例えると日本野球機構(NPB)に所属するプロ野球選手は出場しても良いが、
ダルビッシュや田中将大選手などMLBに所属する選手は出場できないということになります。
まとめ
なんか大人の事情がありそうですね!
野球好きにしてみれば、
大会が増えることで楽しみも増えるのでいいですが、
特別ルールであったり、出場資格は統一してほしいですねー!
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